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鬱の診断を受けたなら迅速な対応が望まれる|再発の気を付け

強い不安を覚える症状

カウンセリング

原因と社会の背景

精神疾患を持つ人は増加傾向にありますが、最近知られるようになってきた強迫性障害も目立ってくるようになりました。これは不安からくる症状となっていて、そのために何度も確かめたり行き過ぎた行為に出てしまうようになります。日本ではこの強迫性障害の人数が約100万人とも言われ、幼少のころから症状を持つ人もいます。このような強迫性障害が増えてきた背景には、社会の変化も少なからず関係していると見られます。仕事はミスをせずに完璧にすることが当たり前となり、それを求める利用者の価値観も高まってきました。また、日本は特に衛生環境に優れた国で、消臭や除菌を行うことが常識となってきた状況もあります。こうした価値観や環境から、脅迫に追い込んでしまうきっかけにもなっていると考えられます。強迫性障害を発症してしまう原因は、脳の神経伝達物質であるセロトニンが深く関わっていることが分かってきました。これが正常に働かなくなってしまうことにより、多くのことに不安を覚えてくるようになるのです。不安になることは誰もが経験してしまうことですが、セロトニンが正常でないことから不安も異常になってきてしまいます。また、もともと神経質な性質を持っていることも影響してくるので、原因が1つとは言いきれません。この患者数の増加から、病院では積極的にその治療に取り組んでいます。治療の方法は、投薬や精神療法などが行われます。投薬ではセロトニンの分泌を正常に促していく効果があり、しばらく続けることで症状を落ち着かせていきます。そして、精神療法は不安が出てきそうな場面になったときに、考え方や行動の仕方を指導していく内容です。これを繰り返し体験することで、慣れや安心を覚えてくるようにもなるのです。こういった取り組みから、強迫性障害に悩む人を救っていく目的で、これからもよりよい治療が期待されています。

上手な接し方

強迫性障害になってしまうと、仕事や生活にも支障が出てきてしまいます。仕事ではミスを恐れるあまり、何度も確認作業を行うので仕事のスピードも遅くなってしまいがちです。この強迫性障害のために仕事を辞めてしまう人も多いので、これを改善しない限りは仕事が思うようにできません。そして、日常生活では極度な潔癖になる人も多く、何度も手を洗ったりするなど、清潔さに異常にこだわるようになります。1人でしてしまう分には許せるかもしれませんが、一緒に住んでいる家族にまで本人と同じような行動を求めてしまうこともあります。少しでも家族が清潔でないと感じたら不安が出てきてしまうので、他の人を巻き込んでまで納得しようとします。同じように、家族に確認を求めたりすることもよくあり、他の人が保証することで安心を覚えるのです。こういった巻き込む事例は珍しいことではないので、家族やその周りも迷惑に感じてしまうこともあるでしょう。強迫性障害の人を思いやって1つ1つ合わせていくことも考えられますが、全て合わせていくことでかえって症状を悪化させていきます。そのため、適度に付き合っていくことが大切で、治療の途中であればなおさら気を付けなければいけません。強迫性障害の人は自分だけの確認や行動だけでは不安なので、他の人の意見も参考にしようとします。病院での精神療法にもあるように、行きすぎた確認や行動を抑えていく指導も改善には必要なことです。だからと言って、頼られたときに全く無視することも強迫性障害の不安をどんどん大きくさせてしまいます。強迫性障害の人の接し方は少しばかり複雑になってしまうので、家族の場合であれば病院で相談をしていくこともできます。本人にとってその症状は辛いことですが、改善のためにも、本人に振り回されない程度に治療を見守っていくことも効果につながるのです。